バイオマスから油脂を生産する新種の酵母を発見

-油脂製造プロセスの効率化と低炭素社会の実現に貢献-

理化学研究所(理研)バイオリソース研究センター微生物材料開発室事業推進ユニットの高島昌子ユニットリーダー、大熊盛也室長、明治薬科大学微生物学研究室の杉田隆教授、龍谷大学農学部の島純教授、京都大学大学院農学研究科の谷村あゆみ特定研究員らの共同研究グループは、バイオマス[1]由来の発酵原料糖の主成分を成す2種類の糖から効率良く油脂を生産する新種の酵母を発見しました。

本研究成果は、油脂製造において石油からバイオマスへの原料の転換を進め、製造プロセスの効率化による消費エネルギーの削減に向けた研究を促進することで、低炭素社会の実現に貢献すると期待できます。 油脂は食品、医薬品、化成品の原料となることから、化学工業における基幹物質の一つです。現在、油脂の多くは石油から化学的に合成されていますが、温室効果ガス抑制の観点から、酵母などの生物を用いた新たな油脂生産プロセスの開発が求められています。今回、共同研究グループは、沖縄県西表島などの植物と土壌から分離した酵母から、バイオマス由来の発酵原料糖であるグルコース[2]キシロース[3]をほぼ同時に取り込み(グルコース抑制[4]がない)、油脂を効率良く生産する酵母3株を発見しました。この酵母は、系統解析や分類学的研究の結果、Cystobasidium属に属する新種であることが示されたため、「Cystobasidium iriomotense」と命名しました。

本研究成果は、米国のオンライン科学雑誌『PLOS ONE』(9月12日付け:日本時間9月13日)に掲載されました。

バイオマスから油脂を生産する新種の酵母を発見
本研究成果は、油脂製造において石油からバイオマスへの原料の転換を進め、製造プロセスの効率化による消費エネルギーの削減に向けた研究を促進すること ...
Google PlusFacebookTwitter関係のないコンテンツを報告 
バイオマスプラ出荷量50倍へ 30年目標
カナダ東部ハリファクスで開催中の主要7カ国(G7)環境・海洋・エネルギー相会合の関連イベントで、中川雅治環境相は20日、動植物由来の原料(バイオマス)で .